非破壊検査とは、一度ぐらいは聞いたことがあるという方もいるかもしれませんが、ふだんの生活のなかで使われている製品や材料などについて不具合がない正常な状態であるかどうかを調べるために行なわれているものです。また製品や材料などの不具合を見つけ出すことで事故などを未然に防ぐことができるというメリットが大きいものです。非破壊検査というのは非破壊という言葉からもわかるように、破壊しないで行なうこと、つまり検査の対象物を壊さない方法で行なう検査のことです。プラスチックや金属などは一見外側から見ただけでは細かい傷などはわからない場合がありますが、これらのプラスチックや金属をに傷を付けることなく品質や安全性に不具合がないかどうかを調べるために行われるものです。
例えば、私たちがふだんの生活での身近なものには電車や自動車、飛行機など乗り物がありますが、これらの乗り物というのはまず安全であることが大切で安全性を確かめるという目的で対象物を壊すことなく非破壊検査が行なわれています。発電所や建築現場や化学プラントなどの工業施設でも安全性の確認のために日々行なわれています。これらは対象物のための非破壊検査ですが、私たち人間にとっても行われている場合もあるのです。例えば、病気や怪我などで病院で診療を受ける場合にレントゲン検査や医者が聴診器をあてることで心臓や肺などの健康状態を調べますがこれも壊すことなく行なわれる非破壊検査です。