まず、ソケットとはIT関連では物理的な端末の接続口(=コード挿入口)の事を指す場合と、ソフトウェア間で通信する仕組みを指す場合の2通りあると思って下さい。その上で「オリジナルソケット」を考えると、「何らかの事情で特別な端末接続口を作ってほしい」という様な時に使う場合と、「特別な仕様の通信方法が欲しい」という様な時に使うオリジナルソケットという事で2つのパターンが出て来ます。そしてより使われる事が多い方は、後者の「特別な通信方法としてのオリジナルソケット」になります。例えば、「ソケット通信/BSDソケット」と「UNIXドメインソケット/IPCソケット」という2つの通信方法がソフトウェア間通信にはありますが、前者のBSDソケットの方ではソケットの基本的な理屈さえ熟知していれば、ソフトウェア開発者は具体的な通信手段や手順について知らなくても、依頼事情に合わせたプログラムを組む事が出来るというメリットがあります。

逆に言えば、これを知らない場合は通信相手の通信手段から、仕様までを調べた上でしっかりとコードを制作しなければいけません。そんな中で「オリジナルソケット」をお願いした場合は、手間もかかりますので費用もその分大きくなりますが、ソケット通信の規格に合わせて制作するのであればその分のコストを大きく下げる事が可能になります。ちなみに、後者のUNIXドメインソケット/IPCソケットの方は、「同じコンピュータ―間の間で実行される異なるプログラム間で行われる情報のやり取り」の事を意味しており、この時にも「従来の方法ではない新しい方法で情報がやり取り出来る様にしたい」という意味合いで、「オリジナルソケットが欲しい」という様な言葉の使われ方がされてもおかしくありません。

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