検査治具と聞いて、聞き覚えのある人は少ないのではないでしょうか。器具かなと思いがちですが、正しく検査治具です。これは研究開発等を行っている人には耳慣れた名前なのですが、そういった事をしない業種の人からすれば謎のものかもしれません。検査治具は計測したりするもので、定規や秤と同列のものです。

違っている部分としては、特定の物に対して使えて他の物には使えない専門のものという事です。例えば波の様にうねった針金があるとして、それの長さを測ろうとした場合には紐を沿わせてからその紐を定規に当てて測らなければなりません。それで出来ていると言えば出来ていますが、毎日何度も使うとしたら手間になってしまいます。そこでその針金と全く同じ形の定規を作ってしまえば、当てるだけで測れるのでとても便利で、それが検査治具です。

完全にオーダーメードなので、その針金には使えますが例えそれを販売したとしても誰も買いません。そこでしか使えないにもかかわらず、そこになくてはならないのが検査治具です。こういったものはあらゆる研究期間で作られており、全国販売する事は全く考えずに日々制作されています。何度も繰り返す作業を簡略化するというのは当然の事なので、どこでも利用されていますが研究開発ではない企業にとっては縁のないものと言えるでしょう。

たまにそのマイナーな存在が実は他でも活用出来るとして販売される事もありますが、稀なケースです。

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